いつかはやらないと?
マニュアルのWeb化

2022.10.14

シリーズ第1回では、マニュアルのWeb化が抱える課題についてご説明しました。
シリーズ第2回では、マニュアルのWeb化について、そのメリットをご紹介させていただきます。

マニュアルのWeb化のメリット

マニュアルのWeb化は、抱える課題以上に多くのメリットが期待できます。

情報配信がタイムリーに行える

印刷工程が存在しないWebマニュアルは、更新した情報を素早く配信することができます。
また、マニュアルの更新頻度が増えても、印刷工数の増加を懸念する必要がないため、常に最新・最適な状態のマニュアルが維持できます。製品販売後にユーザーからの意見を反映して改善することも容易となり、製品性能を最大限に発揮してもらうユーザー環境の向上にも貢献します。

製品の改善にも反映することができる

前述の説明はユーザーにとってのメリットでしたが、Web化のメリットはマーケティングにも生かすことができます。マニュアルをWeb化すると、アクセス数やクリック数など、閲覧ログの取得が可能となります。閲覧数の多い情報は、使用者が困ってアクセスしていたり、頻繁に検索されるエラーコードは、不具合が頻繁に起きている可能性があったりと、ログの分析情報を、製品の改善や次機種の開発にも役立てることができます。

知りたい情報へ素早くたどり着ける

Webマニュアルの大きな特長は、検索機能に優れていることです。
慣れ親しんだ紙媒体同様の目次や索引に加え、キーワードやエラーコード、ビジュアル検索などにより、知りたい情報へ素早くたどり着くことができます。
また、関連情報のリンクを添えて、利便性をさらに向上させることもでき、紙媒体では実現不可能なバリエーションに富んだ検索機能を備えることができます。

直感的で分かりやすい情報配信ができる

Webマニュアルには、情報伝達力に優れた動画やアニメーションを利用することができます。操作の手順や、製品の動きを説明する手段として、動画やアニメーションに勝るコンテンツはありません。また、Webマニュアルでは情報の取捨選択が容易に行えるため、不要な情報を非表示にして、ユーザーに最適な情報だけを表示させることができます。複数品番の製品情報を掲載した紙媒体では実現できない、オンデマンドな直感的で分かりやすいマニュアル制作が実現できます。

第1回、第2回でマニュアルのWeb化が抱える課題とメリットについて説明をしました。
営業的な説明だったかもしれませんが、Web化のメリットについてはご理解いただけたかと思います。では、実際に多くのメーカーがマニュアルをWeb化しているかというと…、残念ながら答えはノーです。なぜでしょう?
もしかしたら、最初の一歩がとても難しいと感じられているのではないでしょうか。

次回は、そうした不安を払拭していただくために「マニュアルのWeb化の進め方」についてご説明したいと思います。